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『メ タ 心 理 学』バナー

発行元: メタ心理學研究所
#028: 2024.9.11

『メ タ 心 理 學』

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本場米国NLPの直伝を受けた著者は、元々欧米人仕様の成功法則として生まれた
NLPを日本人仕様に昇華した「メタ心理學」の開発に成功しました。メタ心理學
は、日本の伝統的な「和」の思考習慣を、「GAFA」を世界的企業に押し上げた
思考習慣にまでバージョンアップさせ、真のイノベータの輩出を可能にします。
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『堂々巡りの「マトリックス」からの脱出法:「魔法の処方箋」』

 

皆さん、こんにちは。本号のメルマガは、メタ心理學研究所発行の第二十八号です。

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(株)オフィス北岡、広報担当です。

今号のメルマガでは、北岡が開発した「堂々巡りの『マトリックス』からの脱出法:魔法の処方箋」と「新プロジェクト『FAQ 質疑応答 Youtube 動画シリーズ化』」について、報告させていただきたいと思いました。

よろしくお願いいたします。

本号は、『メタ心理學』第二十八号です。

本号では、以下のトピックがカバーされています。

1.堂々巡りの「マトリックス」からの脱出法:「魔法の処方箋」
2.新プロジェクト「FAQ 質疑応答 Youtube 動画シリーズ化」

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1.堂々巡りの「マトリックス」からの脱出法:「魔法の処方箋」

最近、私 (北岡) は、ある助言者から、歳も歳なので (笑)、

「『(ヒッピー的な) 反逆者』から『理解者』への変容」

を遂げられたらどうですが、という助言をいただきました。

「理解者」には、おそらく、「忍耐」、「慈悲」、「愛」が必要になってくるとは思いますが、これらの言葉は、おそらく、今までの私には「無縁」で、本メルマガの読者も、これまで、私の口からこれらの言葉が出るのを聞いたことは、まずなかったと思います (笑)。

実際に私のワークを受講された方々であれば、私には「愛」があり (笑)、ユーモアと機知にも富んでいることが感じられるかとは思いますが、私のいわゆる「左脳的な文章」だけを通じて私を知っている方々は、そういう印象をもたれることはないだろう、と思います。

思うに、私の辞書に、「理解」、「忍耐」、「慈悲」、「愛」といった言葉がなかったのは、やはり、物心がついた頃から「精神的蟻地獄」にいて、学生時代、特に大学時代は、「自己救済」のために「日本脱出」しか考えていなかったことが大きく影響していたと思います。

大学卒業後は、単身、サハラ砂漠や欧米に滞在し、「最終的解脱」(私にとっては、「精神的蟻地獄」からの脱出を意味していました) だけを念頭に置いて、精神主義的修行や NLP ワークの自己適用に何十年も専念し続けたのですが (ある意味、「小乗仏教」的に自己救済だけを念頭に置いていました)、現代の若い人々で、そういうような明確な目的意識をもって、厳しい「自己研鑽」をすることを、自分自身に対して求め続けることができるケースはほとんどないように思われます。

言い換えれば、私自身は、本メルマガや、ワークショップや、個人セッションで、ある意味、相手の方々に対して、「自分を追い込んでいた」若い頃の自分自身を「投影」して、「叱咤激励」し、「発破をかけて」いたつもりでしたが、実は、相手の方々が実際に求めていたのは、そのような「厳しい鉄拳」ではなくて、「忍耐」、「慈悲」、「愛」に満ちて差し伸べてくれる「理解の手」だったのではないか、と、上記の助言者からアドバイスをいただいた後、考えるようになりました (!)。

これは、言うまでもなく、私の人生上、最大級の「パラダイム シフト」になっています。

ということなのですが、私なりの新しい動きが起こり始めました。

一つ目は、本セクションにある「堂々巡りの『マトリックス』からの脱出法: 『魔法の処方箋』」についてで、二つ目は、次のセクションにある「「質疑応答の Youtube 動画をシリーズ化」プロジェクトについてです。

新しい動きの一つ目として、「普通の人々が使う普通の言語に寄り添う」という目的で、私のワークを紹介する Web ページその他から、今後は、たとえばなのですが、「150 億個 (の脳神経細胞)」、「30 年は 10 億秒である」といった「気を衒った表現」を極力削除しようと思っています。

また、これまで非公開だった、以下の「堂々巡りの『マトリックス』からの脱出法: 『魔法の処方箋』」の公式図解を公開したいと思いました。


本イラストは、以下の URL でも閲覧できます。
https://www.kitaoka.co/img/f_a.png


すなわち、メタ心理學を開発する過程で、私は、1988 年以来 NLP を自己適用して、自身の対人コミュニケーションやクライアント相手の個人セッションの開講時に、自分が何を行なってきていたのかをモデリングしたのですが、その結果、上記のイラストにあるような「Awareness & Feedback (A&F、気づきとフィードバック) ループ」を再帰的に回していたことが、判明しました。

すなわち、効果的なコミュニケーションを実行するためには、1) まず、「チョイス ポイント (選択点) の検知」を行い、2) 各チョイス ポイントにおいて「三つ以上の選択肢を実行」して、3) (自分と相手の) 「行動上の変化」を確認して、4) 「ビッフォアとアフターの差分分析」を行うと、5) 「世界地図 (内的世界) が拡張」する、という五段階プロセスを回す必要があることが、自己モデリングされました。

さらに、ループの最後の段階で、「世界地図が拡張」すると、いわゆる「メタ認知能力」(視座) が上がり、より高い視点から俯瞰できるようになることで、さらなる「チョイス ポイントの検知」が可能になり、再度、この「A&F ループ」が周り始めます。

この「A&F ループ」の各段階についての詳細解説と効果的な回し方のコツ (特に、「チョイス ポイントの検知方法」、「選択肢の生成方法」、「ビッフォアとアフターの差分の取り方」に関するノウハウ) については、実際の私の個人セッション ワークの開講時に、私が直接クライアントの方にお伝えさせていただき、本ループを効果的に回すことができるように直伝・指導させていただくことができますが、本紙面上では、以下に、二つの重要点をお伝えてさせていただきたいと思いました。

1) 「チョイス ポイント」とは、比喩的にいうと、美術館巡りのアプリで、絵画に近づいたり、遠ざかったり、別の部屋に移動する際の「カーソル」のポイントのようなものです。人間においては、本来は複数の行動選択肢が取れたのに、他の選択肢が落ちて、一つの行動しか取れなくなっている時点のことだ、と定義できます。選択肢のないチョイス ポイントでは、行なっている行動が無意識的な癖になっていて、いわゆるロボット人間になってしまっていて、このことが、「堂々巡り」や「どん詰まり感」の最大の原因の一つとなっています。

私自身、NLP に出会う前は、「精神的蟻地獄」にいたのですが、結局は、「外界の観察と内観 (カリブレーション)」ができずにいて、「チョイス ポイント」がいっさいなかった、ということがわかりました。その後、NLP の自己適用をしている時、どんどん外界の観察と内観ができるようになり、それに比例して、より多くの「チョイス ポイントの検知」ができるようになり、最終的に、「A&F ループ」を螺旋上昇的に再帰的に回すことで、「精神的蟻地獄」からの脱出に成功しました。

2) 同様に、個人セッション中に、私から「A&F ループ」の効果的・効率的な回し方を伝授されたクライアントの方々も、「何も新しいことが起こらない、陳腐な出来事しか起こらない堂々巡りの人生」から脱出するためのきっかけを体感することができるようになります。

私の個人セッションのクライアントの方々は、特に、それまでは何も起こっていないように見えた外界では、自分が気づくことができなかった新しい変化が、毎瞬毎瞬、刻々と起こっていることに気づくことができるようになり、より多くの「チョイス ポイントの検知」ができるようになることで、さまざまな新しい選択肢の選択ができるようになります。そのことで、自然な形で、新しい行動が生まれ、それまでの堂々巡りのマトリックスに「ヒビが入り」始め、最終的には、マトリックスが崩れ、後から考えたら、マトリックス自体が単なる想像上の産物だったことがわかるようにもなります。

私は、私の個人セッションのクライアントの方々に対しては、「A&F ループ」を通じてこのようなプロセスが起こり始め、最終的には、脱出不能に思えたマトリックスから外に出て、「この地上が蓮の花咲く極楽である」ことを体感できるようになるための支援をさせていただくことにコミットしています。

なお、私は、「A&F ループ」の螺旋的上昇サイクルを「永遠の再帰的アセンション」と呼んでいます。

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2.新プロジェクト「FAQ 質疑応答 Youtube 動画シリーズ化」

著名なマーケターのジェイ エイブラハムは、次のことを言ったということです。

「自分が抱える問題を、自分より詳しく話せる人に対して、人は、この人が解決策を知っていると思う。」

私は、「理解者」として、この文を編集して、以下のように言い替えたいと思いました。

「自分が抱えているのに、そのことに気づいていない問題に気づかせてくれて、その上で、自分にその問題について解説してくれる人に対して、人は、この人が解決策を知っていると思う。」

これが、私の「理解者」の定義となります。

ということで、「メタ心理學」メルマガの新企画として、

「FAQ 質疑応答 Youtube 動画シリーズ化」プロジェクト

を始めたいと思いました。

これは、メルマガ読者、DM 受信者から、今、「世間でバズっているトピック」あるいは「今悩んでいることや最近世間で話題になっていて気になっていること」についての質問群を募集して、私が「理解者・メタ解説者」として、新しいアングルからそのトピック・質問について「メタ解説」して、質問者の方に新しい気づきと洞察をもっていただき、問題解決に繋げていただくことを目的とした、新しい「啓蒙・社会貢献プロジェクト」です。

これは、過去 40 年間、精神的求道者/意識の研究家/臨床的実践家として歩んできた道のりで、私がライフワークとして実践的に研究してきた古今東西の叡智の観点から、独自の社会文化論を紹介させていただく機会となります。

この FAQ 質疑応答は、メルマガと Youtube 動画で公開させていただきます。

ということですが、何か、「『世間でバズっているトピック』あるいは『今悩んでいることや最近世間で話題になっていて気になっていること』についての質問」があるようでしたら、以下のページから、「FAQ 募集簡易アンケート」に参加していただきたいと思いました。

https://www.kitaoka.co/newsletter/2409/

この簡易アンケート参加者の方々には、1) 北岡のこれまでの書き下ろしエッセイ計 9 本、2) 過去の哲学的エッセイ計 8 本 (これらは、実質的に「初公開」のエッセイ群です) の特別閲覧法をお伝えさせていただきます。

エッセイ リスト紹介ページ: https://www.kitaoka.co/essays/2409/

また、場合によっては、北岡ワークについて特別限定オファーをさせていただくことにいたしますので、何卒よろしくお願いします。

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ちなみに、実は、私は、最近、日本の戦国時代の歴史について、Youtube 等で当時の社会情勢の研究をしてきているのですが、このことに関して、私の知人から、興味深いご質問をいただいたので、先行的に、「FAQ 質疑応答 Youtube 動画シリーズ」の「第一回目」の質疑応答として、以下の回答をさせていただきたいと思いました。

Q_001: 日本の戦国時代には、有力な武将は、常に「下克上」と「寝返り」と「切腹」の「危険性」と向き合っていたと思いますが、このことについてどう思われますか。

北岡回答: そうですね、これは、非常に興味深いご質問です。

私は、若い頃、日本史にはほとんど興味がありませんでしたが (笑)、この歳になって、日本の歴史のおいて、特に、「戦国時代」、「幕末」、「(第二世界大戦前の) 戦前」の社会的指導者の人々がどのようなマインドセットにいたか、について、極めて強い興味をもってきています。

このご質問を受けて、改めて考えてみたですが、日本の戦国時代、幕末、戦前には、一つの共通点があるのでは、ということに気づきました。

さらには、この共通点は、私が常々主張してきている、15 世紀以降 (すなわち、1492 年のコロンブスの新大陸発見以降) の西洋の「認識的拡張主義」とも「マッピング」できるのではないか、ということにも気づきました (「認識的拡張主義」については、https://www.kitaoka.co/glossary/expansionism/ を参照してください)。

すなわち、「認識的拡張主義」とは、「自身の認識的アイデンティティを異次元まで拡張させる目的で、まったく別の処女地 (未知の世界) を開拓できた開拓者精神」のことですが、この精神は、戦国三英傑の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康 (この三人が尾張・三河の国の出身であることは、極めて興味深いと思います) ももっていたと思いますし、幕末の吉田松陰と、その松下村塾の塾生で、後に、明治政府の要人になった「長州五傑」を始めとする「幕末の志士」たちももっていたと思います。さらには、私は、戦前の軍人にも、認識的拡張主義者がいたと思っています。この時期の私の研究はまだ浅いですが、当時の認識的拡張主義者としては、石腹莞爾や本間雅晴 (二人とも、GHQ のマッカーサーが、戦時中、極めて強い敵意を抱いた日本の軍人でした) 等の名前を上げることができるのではないか、と思っています。

私は、個人的には、現代の欧米の「認識的拡張主義者」は、スティーブ ジョブズやイーロン マスクに象徴される GAFAM あるいは「マグニフィセント セブン (GAFAM + NVIDIA + TESLA)」の創業者ではないか、と思っています。

以上のことを前提にして考えると、私は、古今東西の認識的拡張主義者は、常に「今ここ」に生き、「自分のビジョンは後世の人々に受け継がれる」という確信のもと、「いつ死んでもいい」と思っている人々ではないか、と思えます。

ということであれば、常に「下克上」と「寝返り」と「切腹」の「危険性」と向き合っていた戦国時代の武将には、おそらく、自分の地位が危うくなったり、自分の主君から切腹を命じられたりしても、おそらく、何の「恐怖」もなかったのではないか、と私には思えます。

私自身、若い頃、「絶対脱出不能」の「蟻地獄」から脱出する過程で、実は、必然的に、「それまで信じていた自分のアイデンティティを文字通り完全にチャラにできた」という意味において、「自分の肉体の死」の恐怖も克服してきたつもりでいますが、この 80 年に及ぶ GHQ の「戦後洗脳体制」の中、いつ自分が殺されるか等の恐怖がいっさいない「平和ボケ」の社会の中で生きている人々に、そのような「厳格」な生き方を「強要」するのは、確かに、酷すぎるのではないか、と反省すべき点もあると、今、思っています。

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以上、今号のメルマガはいかがでしたでしょうか。




以上、ご不明点などございましたら、弊社まで気軽にお問い合わせください。

info@office-kitaoka.co.jp

以上、よろしくお願いします。

オフィス北岡事務局広報部
辻玲緒奈




以上、今号のメルマガはいかかでしたでしょうか?

ご質問ご意見がございましたら、忌憚なく info@kitaoka.co までお寄せください。


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北岡 Youtube 動画群「再生リスト」: https://www.kitaoka.co/youtube_lists/

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STEALING FIRE』紹介サイト
https://www.souldelics.info/jp/zone/


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