バックナンバー


『メ タ 心 理 学』バナー

発行元: メタ心理学研究所
#021: 2024.1.15

『メ タ 心 理 学』

************************************************************************
本場米国NLPの直伝を受けた著者は、元々欧米人仕様の成功法則として生まれた
NLPを日本人仕様に昇華した「メタ心理学」の開発に成功しました。メタ心理学
は、日本の伝統的な「和」の思考習慣を、「GAFA」を世界的企業に押し上げた
思考習慣にまでバージョンアップさせ、真のイノベータの輩出を可能にします。
************************************************************************

『2/3 (土) 無料開催「第二回『メタ心理学』オンライン ワークショップ」情報
&「日本人は物事の『比較検討』(差分取り) をしない?」』

 

皆さん、こんにちは。本号のメルマガは、メタ心理学研究所発行の第二十一号です。

* * * * * * * * *

(株)オフィス北岡、広報担当です。

本号は、『メタ心理学』第二十一号です。

本号では、以下のトピックがカバーされています。

1.2/3 (土) 無料開催「第二回『メタ心理学』オンライン ワークショップ」情報
2.「日本人は物事の『比較検討』(差分取り) をしない?」
3.「書き下ろしエッセイ: NLP と『メタ心理学』の比較考」
          【9. 科学性: FA の科学 vs F1 の科学】

///////////////////////////////////////////

1.2/3 (土) 無料開催「第二回『メタ心理学』オンライン ワークショップ」情報

1 月開催予定で、その後順延されていた本イベントは、2/3 (土) に、「第二回『メタ心理学』オンライン ワークショップ」として、無料開催されることになりました。

今回、2/3 (土) に開催される「第二回『メタ心理学』オンライン ワークショップ」では、第一回目と同じように、「A.R.E. さん」 (北岡は、以前、「無意識ちゃん」と読んでいたのですが、阪神タイガーズの岡田監督に習って、新たにこの名称を使い始めています) とのコミュニケーションを取る方法が、演習として、紹介されます。具体的には、「衝動買い」をなくすことができる「ガッツフィーリング」演習が紹介されます。

さらに、「ガッツフィーリング」演習をご存じのある方から、「この演習は、

・ダイエットをしているのに過食がやめられない
・子供やご亭主にうるさがられているのに過干渉がやめられない
・タバコがやめられない
・スマホを見るのがやめられない
・ゲーム依存がやめられない

等、何にでも応用できますよね」というコメントをいただいたのですが、私は、「『無意識とのコミュニケーション』という意味では、確かに、おっしゃっている通りなのかもしれませんが、このような『葛藤の克服』には、『メタ心理学メソッド』演習の一つの『Meta Meta Work』が最適では、と思いました」とお伝えしました。

ということで、2/3 (土) 開催の「第二回『メタ心理学』オンライン ワークショップ」では、衝動買いを克服する「ガッツフィーリング」と心の葛藤を超越できる「Meta Meta Work」の二つの演習が紹介される予定です。

なお、北岡には、メタ心理学メソッドをできるだけ多くの方々に知ってもらいたいという思いがあるので、今回のワークショップの収録ビデオを、後日、YouTube 公開する予定です。このため、本ワークショップ自体を無料開催することといたしました。

以下が、本ワークショップの概要です。

【2/3 (土) 無料開催「第二回『メタ心理学』オンライン ワークショップ情報】

紹介ページ : https://www.kitaoka.co/online_works/240203/
講  師 : 北岡 泰典
開催形式 : オンライン Zoom ワークショップ
開催日程 : 2 月 3 日 (土) 14:00 - 17:00 (3 H) + 30 分程度の質疑応答
定  員 : 30 名
特別参加費 : 参加費は、無料です
参加資格 : セラピスト、カウンセラー、コーチ、士業の方々、施術者限定
収録動画 : 本ビデオ収録は、後日、Youtube 等で公開される予定です
ワークショップ内容 :
          1.「衝動買いをなくす」ことができるようになる
                    「ガッツ フィーリング」演習
          2.「心のさまざまな葛藤を克服するメタ心理学
                    「Meta Meta Work」
主  催 : メタ心理学研究所 c/o 株式会社 オフィス北岡 (CEO 北岡泰典)

ワークショップ参加に興味のある方は、以下の参加申込フォームから申し込んでください。

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=eylTkbkXz

//////////////////////////////////////////

2.日本人は物事の「比較検討」(差分取り) をしない?

本メルマガの先号で、「メタ心理学者とヘルスケア プラクティショナーの談話室 FAQ」を紹介させていただきましたが、このクライアントの以下の発言が、改めて、特に非常に興味深いと思いました。

「先生のセッションを受けられた方は、先生の『極めてレベルの高い臨床性』を理解していると思います。

しかし、他の方々からのセッションを受けていない方は、(比較ができないので) 分からないかも知れないです。

先生のセッションが普通だと思ってしまうからです。」

と言いますのも、これまで、私 (北岡) は、非常に多くのケースで、日本人の方々は「物事を比較する (差分を取る) 」という習慣をもっていない (あるいは、戦後 80 年間の GHQ/マッカーサー体制によってその習慣を奪われた?) のでは、と思ってきているからです。

以下に、そのようなケースを、順不同で、列挙したいと思いました。


1) NLP 上級者の方々にグループ セッションをしたことがありましたが、NLP ワークの「ビッフォア/アフター」の差分を取ることはしていない、と言われて、驚いたことがあります。

2) 本メルマガの第 2 号に、私は、以下のことを書かせていただきました。

「私は、近年、ケン ウィルバー式の『成人発達論』を研究してきていますが、同氏によれば、成人発達論者の重鎮のジャン ピアジェが、実に興味深い研究結果を残している、ということです。

すなわち、3 〜 4 歳前後の子供に大きなペット ボトルと小さなペット ボトルを見せ、中に入っている水を一つのボトルから他のボトルに入れ替えるというプロセスを繰り返すと、世界中、この年齢の子供は、全員、例外なく、『大きなボトルに入っていた時の水の方が、分量が多い』としか言えない、ということです。

その後、2、3 年後に、その時の実験光景を録画していた収録ビデオを該当の子供に見せると、ほぼ全員、『こんな馬鹿なことを僕が言うわけはない。このビデオは編集されていて、僕を騙そうとしているのですよね』としか、言えないそうです。

この研究結果の意味合いは、『人間は、あるパラダイムについて考えていたことは、いったんそのパラダイムを離れて、別のパラダイムに入ったら、考えられなくなり、以前のパラダイムにおける思考形態をいっさい取ることができない』というものです。」

このことに関連して言うと、たとえば、ある NLP ワークの冒頭で、「否定的な自分」を考えてもらって、ワーク後に、その自分が「肯定的な自分」に変わった場合、ワーク後の感想の際に、「冒頭でのご自身は、自分がここまで変わると思えていましたか?」といった「事後質問」をすると、たいがいは、「はい、思えていました」という答えが返ってくるケースが多いのですが、これは、上述のように、「人間は、あるパラダイムにいて考えていたことは、いったんそのパラダイムを離れて、別のパラダイムに入ったら、考えられなくなり、以前のパラダイムにおける思考形態をいっさい取ることができない」ことが原因になっています。

最近の私は、この「パラダイムの思考錯誤」を避けるために、NLP ワークの冒頭で、「今、あなたは否定的な自分になっていて、このワークを通じて、これから場所を何度か変えたりするのですが、再びここに戻ってきた時、今の自分ではなく、肯定的な自分になっていることを、今、想像できますか?」という「事前質問」をして、「いいえ、想像ができません」という言質を確実に取っておくことにしています。

この質問によって、人は、初めて、相互交流のない「多重人格症」の各パーツを行き来していることが気づけるようになる一方で、この「差分取り」ができていないと、自分が多重人格症だと、気づくこともできなくなってしまいます。

3) NLP に「メタモデル」というテクニック (NLP が最初に開発したモデルです) がありますが、これは、コミュニケーション相手が曖昧な言語パターンを使っている時、その曖昧さを明示化するテクニックです。

「メタモデル」には、12 個の項目 (「必然性/可能性の叙法機能詞」、「前提」、「普遍的数量詞」、「単純削除」、「比較対象の削除」、「不特定の参照インデックス」、「不特定動詞」、「名詞化」、「因果関係」、「読心術」、「複合等価」、「行為者 (基準) 消失」) がありますが、実は、私は、これまで、常に、「12 個のメタモデルの項目のうち、『比較対象の削除』は、日本人には、あまり当てはまらないですね」と指摘してきています。

4) おそらくですが、欧米人は、今の自分とあるべき自分の比較が得意で、そのギャップを埋めるために NLP のような方向論が生み出されてきていると思いますが、このことは、「今の自分」は、多数の「あるべき自分」の一つであると認識できていて、これは、「現実の仮想現実化」ができていることを意味していると思います。

他方、日本人は、「現実は一つだ」と思い込んでいて、「現実の仮想現実化」ができていないと思います。

この欧米人と日本人のマインドセットの違いについて、以下の二点が、念頭に浮かびました。

a) たとえば、欧州人を例に取ると、どの国の国民も、「過去のある時点の、この国との戦いに負けていたら、今の我が国の領地と言語は存在せずに、おそらく敵国の領地の一部となっていて、その国の言語を喋っているだろう」といった「相対的な中の絶対性」(「絶対的と思われている国民性も、実は、相対性の物事の関係性からしか生まれていない」) を意識的、無意識的に認識できていると思います。

かたや、日本人にとっては、日本の領地、日本語は、「代替不能」の「絶対的な実体」となっているようです。

b) 実は、このことを知っている日本人は少ないのかもしれませんが、日本では、1948 年から 1951 年まで 3 年間、「サマータイム (夏時間)」が導入されていました (アメリカ文化に習う形で、GHQ (連合国軍最高司令官総司令部) による指示の元に実施されていました)。

なぜサマータイムが 3 年で中止されたかについての理由を私なりに推測してみると、日本人は、「時間というものは、『上 (天)』から与えられた絶対的なものなので、それを人間が人為的に変えることは不徳である」と思ったのではないか、と私には思えています。

これに関しては、本来的には、子供の時に「『たまたま』確立したプログラミング群に支配されている現在の思考/行動パターン」を変えることで、人生を豊かにして、さらに自由に生きることができるために生まれたまさにその NLP の業界内で、私は、「今の自分は、神から与えられたものなので、それを変えることは、私は、神に対する冒涜だと思います」という、私には信じられない言質を耳にしたことがあります (このような羊のような人々が、自己啓発系の偽の先生に搾取され、騙されてしまうのだと思います)。

さらに、ある瞑想家の瞑想ワークに参加していた時、参加者の人々が「しらけて」いたようだったので、その「反省会」で、その瞑想家に「NLP には、『メタモデル』や『ミルトンモデル』という、瞑想誘導あるいは催眠誘導のプレゼン力を飛躍的に向上させるテクニックがあるのですが、学ばれたらどうですか」と提案したら、「私は、神が私の吹いているフルートの中に降りてきているのを表現しているだけなので、そんな人為的な操作をすることは、神に対する冒涜です」という、一見非常にすばらしい論理を展開されました。

ただし、この方が気づいていなかったことは、「そのフルート自体がひん曲がっていて、穴も詰まっているような欠陥品になっているのに、神が降りて来やすいように、そして自己表現がしやすいように、そのフルートを常に修理し、整備し続けないこと自体が、その人の怠慢性を表していて、このこと以上に神に対する冒涜はありえない」という事実でした (大笑)。

5) NLP を含む自己啓発系の業界は、押し並べて「家元制度」でなりたっていることは、周知の事実かとは思いますが、これは、「物事を比較」しないまま、自分に「たまたま与えられた」ものを絶対視してしまう傾向のある日本人にとって、かなり危険な状況かと思います。

私自身は、欧米で、長年に渡って、さまざまな NLP トレーナーのワークに参加して、「玉石混交」のレベルの人たちを「比較」して、自分自身の目利き力を蓄えた上で、最終的に「NLP 四天王」に行き当たりましたが、私は、そういう目利き力とは無縁な形で、「私が (たまたまの理由で) 学び始めた先生の元を離れるのは、先生に失礼だ」とおっしゃる日本人の方々が多いことを知り、驚愕しました (20 年間住んだ欧米では、偽かもしれない先生に大金を払い続けるケースはまずありえないと思います)。


ということで、「比較検討をしない (差分を取らない)」ことは、「相対性の中の絶対性に気づけない」ことだと思いますし、「自分の目利き力を高めることもできなくなっている」ことだと思います。

今後、どのようにして戦後の GHQ/マッカーサー体制が日本人から「比較検討能力 (差取力)」を奪ったかの検討と分析をしてみたいと思っています (ただし、GHQ は 1948 年から (絶対性を相対化する目的の)「サマータイム (夏時間)」の導入を指示したのに、日本人が 3 年で「ノー」と言ったのは、非常に逆説的なことだと思えます)。


編集後記 1: 本文を書いた後、さらに「日本人は物事の『比較検討』(差分取り) をしない?」のトピックについて考えて、以下の興味深い洞察をもちました。

すなわち、物事を比較検討 (「差分取り」) しないことによって、以下のことができなくなると思いました。

1) カリブレーションができない。

2) メタに抜けることができない。

3) このため、アンカーリングの解除ができない。

4) 「正 + 反 → 合」の止揚統合ができない。

5) 言い換えれば、ケン ウィルバーの言う「FDI (Fusion (自己同一化) → Differentiation (分化) → Integration (統合)) サイクル」の「分化」ができないので、「統合」もできない。

6) このことで、成人発達のプロセスを実現できない。

7) 「現実の仮想現実化」ができない。

8) 「思考停止状態」のままで、「いわゆる『権威者』への盲目的信仰」から脱却できない。

9) 「イノベーティブ」になれない。

10) 「悟る」(この語源は「差を取る」ことらしいです) ことができない。

(他にもあるかとは思いますが、今後、別途、このトピックに特化した新しい書き下ろしエッセイを書いてみたいと思いました。)

ということですが、私は、これまで、特に、日本人が「物事の『比較検討』(『差分を取る』こと) をしない」側面があることについて深い考察をしたことはなかったのですが、もしかしたら、日本人が「現実の仮想現実化」ができないことの最大の理由は、この側面にあるのではないか、とさえ思えてきています。

その意味で、極めて穿ちすぎた見方かもしれませんが、上記に、

「なぜサマータイムが 3 年で中止されたかについての理由を私なりに推測してみると、日本人は、『時間というものは、「上」(天) から与えられた絶対的なものなので、それを人間が人為的に変えることは不徳である』と思ったのではないか、と私には思えています。」

と書かせていただきましたが、真実はもっと複雑で、実は、GHQ のマッカーサーは、当初、単純にアメリカ文化を日本人に押し付けただけだったが、後でよくよく考えたら、「サマータイム」を実施し続けて習慣化したら、日本人の「集合的無意識」が「上 (天)」から与えられた絶対的なものを相対化し始め、「差分を取る」ことを学び始めるので、GHQ の国民洗脳という至上目的が損なわれてしまう可能性に、この社会的実験を通じて、気づき、慌てて、3 年後に、GHQ 側の独自の判断で、「サマータイム」を中止したのではないか、と、私は思うようなっています。

かりにもし私のこの「穿ちすぎた見方」が的を得ているとしたら、「サマータイム」が中止された 1951 年に「日本人国民洗脳体制」が事実上完成した、と言えるのかもしれません。

編集後記 2: 戦後の日本を 7 年間占領統治した GHQ について、少しコメントしてみたいと思いました。

たしかに、GHQ の直接統治は 7 年間でしたが、その GHQ が、戦後 80 年経った今も日本国民を洗脳し続けてきている事実は、マスコミ等で報じられないので、多くの国民 (特に若者たち) がそのことに気づいていないのは、「極めて不都合な真実」です。

(たとえば、今年の正月に、能登半島地震関連の救援物資を運んでいた海保機が日航機と衝突して、搭乗していた隊員が死亡した、という事故の原因の一つに、関東上空の大部分の航空管制権がいまだに米軍に握られていて、自衛隊の基地を羽田に置かざるをえなかったことがある、といったことは、いっさいマスコミで報道されません。)

船井総研の故船井幸雄氏は、ある本の中で、戦後、GHQ が行った最初の占領政策として、大麻の禁止、旧制高校の廃止、当用漢字の制定等を挙げられていました。

このうち、「旧制高校の廃止」については、戦前の旧制高校の校風は、主に「自由闊達」、「自律放任」、「創造」等だったので、米国に歯向かうような人間の育成の事前防止は、GHQ の最大目的の一つだったことは、容易に想像がつきます。

私としては、もし今が戦前であれば、西海岸で生まれた NLP を国内に導入することによって、社会的指導者を含む、もっともすばらしい人材になりえたのは、旧制高校の学生たちだったのではないか、と思っています。

(私は、この「仮説」を、幕末の吉田松陰の松下村塾のイメージと重ねながら、提示していますが) 21 世紀の今の日本において、戦前の旧制高校のような組織として機能するように、「メタ心理学研究所」を発展させていきたい、と改めて思った次第です。

もしこのビジョンが実現できれば、国内でも「PayPal マフィア」的な人材育成も可能となり、「GAFA-Japan」プロジェクトも遂行していけるだろう、と思えています。

//////////////////////////////////////////

3.「書き下ろしエッセイ: NLP と『メタ心理学』の比較考」
          【9. 科学性: FA の科学 vs F1 の科学】

私 (北岡泰典) の特別書き下ろしエッセイ「NLP と『メタ心理学』の比較考」が執筆されました。

これは、25 ページのエッセイで、以下 URL で閲覧できる「NLP と『メタ心理学』の比較考」リストにあるような 12 個の比較基準項目に基づいた NLP とメタ心理学と比較考察がなされています。

https://www.kitaoka.co/img/nlp_meta.pdf

本エッセイは、パスワード設定で北岡のサイトにアップされています。

閲覧に興味のある場合は、以下のページから「簡易登録」していただけたら、折り返し、受付メールで、特別限定ダウンロード法をお伝えさせていただきます。

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=eDpwAAmk

この際、私の過去 6 本のエッセイが公開されている URL もお伝えさせていただきます。

本エッセイは、パスワード保護閲覧の対象となっていますが、今号のメルマガから、一部とはなりますが、各比較項目に関して、一つ一つ私の解説を、再引用させていただいただきたいと思いました。

「NLP と『メタ心理学』の比較考」の一つ目の項目は「1. チョイスポイント: 含蓄的 vs 明示的」となっていて、実は、「NLP とメタ心理学の間の最大の違いは、『チョイスポイント (選択点)』が含蓄的か、演習として明示化されているか、の点にある」のですが、5 ページの長文の考察になってもいますので、本メルマガ上では、引用されないことにいたします。閲覧に興味のある方は、上記の「簡易登録」ページから無料登録してください。

なお、各比較項目の再引用の順序は、順不同とさせていただきます。

第五回目の今号のテーマは、【9. 科学性: FA の科学 vs F1 の科学】です。

////////////////

【9. 科学性: FA の科学 vs F1 の科学】

この項目につきましては、NLP 共同創始者のジョン グリンダー氏が提唱した、極めて興味深い「人間の主観的体験モデル」のイラストが、以下のリンクで閲覧可能です (イラスト内の赤字のコメントは、最近私が追加した洞察です)。

上図の「外界」については、グリンダー氏は、何があるかわからないし、そもそも外界があるかどうかもわからない、という不可知論者の立場を取っています。

同氏の、この哲学的スタンスの起源は、17 世紀のロック、バークリー、ヒューム等の「イギリス経験論」まで遡れるかと思います。

その外界から、入力 (「インパルス」) が「変換の連続」である「F1 (フィルター 1)」を経て、「FA (最初にアクセスできる主観的世界/世界地図/仮想現実)」に到達/出力されます。

コンピュータに例えると、「入力」が、PC のキーボードのキーで、「F1」が、プログラミングが処理されるハードディスクで、「FA」が、PC のモニターに対応します。「F2」は、モニター上での諸々の操作に相当しています。

(NLP は、同じ入力でも、プログラミングを変えることで、モニタへの出力を変えることができる方法論である、と定義できます。)

さらに言うと、F1 は、いわゆる (意識化できない)「無意識」の世界で、神経科学的には、シナプス、脳神経細胞、脳神経細胞系統レベルの電気化学信号回路に相当します。この脳神経細胞系統の発火のし方は、以下の URL の動画で可視化されています。

https://youtu.be/J8y1BQSN5mw

「主観的体験モデル」のイラストにおいて、グリンダー氏は、外界と F1 については、いっさい金輪際口を閉ざしたままですが、こと、意識化できる FA については、論理的に、左脳的に、哲学的に語りに、語りに、語りまくる、筋金入りの「不可知論的認識論者」です。

なので、私は、「NLP は FA の科学である」と表現しています。

グリンダー氏は、さらに、このイラストを画かれた 20 年くらい前に、「F1 の部分は、絶対に可視化、見える化できない。可視化した人はノーベル賞を受賞できるだろう」とおっしゃいました。

ただ、私の近年の神経科学の研究によれば、過去二、三十年の間の「fMRI (磁気共鳴機能画像法)」を使った研究の成果が凄まじく、たとえば、脳内のある特定の部位が交通事故あるいは癌等で損傷を受けると、自分の手が自分のものであると認識できなくなったり、人の顔が認識できなくなったり、物体の動きを「正常に」認識できなくなったりすることが発見されてきています。

以下で、神経科学が fMRI を通じて発見した、実際に「脳内で、秩序立って、系統立って、審美的に起こっていること」を示した研究結果の資料群 (PDF ファイル) が閲覧できます。

https://www.kitaoka.co/img/in_brain.pdf

私独自の見解では、fMRI の発見以前は、F1 の世界がどのようになっているかは誰も認識できませんでしたが、fMRI 以降は、その世界は、私の見るところ、ほぼ完全に「見える化」されてきています!

ということは、fMRI 以前は「神の手」によって作られていた「『アンタッチャブル』な神のみぞ知る領域」に、人間は、この装置を使って、入り込み、完全可視化すなわち「人間化」し始めた、ということになります。 (人間は、fMRI とともに、「禁断の地に踏み込み」始めたのですが、私は、このことは、アダムとイブが禁断のリンゴを食べてしまった神話的出来事に匹敵しうる歴史的大事件だと思っています。)

さらに、グリンダー氏がおっしゃった「F1 の部分を可視化した人はノーベル賞を受賞できるだろう」という不可能性がどんどん可能になっている、ということになります。

この意味で、私は、「メタ心理学は F1 の科学である」という表現をしています。

(ちなみに、上記の脳神経細胞系統の発火のし方の動画

https://youtu.be/J8y1BQSN5mw

について、この「回転体」を私は「ケバブ/綿飴」モデルと呼んでいて、ある方向に回れば、「否定的な脳内麻薬物質」が分泌され、逆に回れば、ドーパミン、エンドルフィンといった「快楽的な脳内麻薬物質」が分泌される、という仮説を立てています。

実際、「コアフィーリング」というメタ心理学ワークでは、嫌な体験をもっているクライアントに、その嫌なコアフィーリングを特定してもらって、すでに回っている回転を逆にしてもらうだけで、その嫌な体験が解消される、ということが、何度も何度も、臨床的に実証されてきています。)

////////////////

以上、「NLP と『メタ心理学』の比較考 #5」は、いかがでしたでしょうか?

本エッセイ「NLP と『メタ心理学』の比較考」の全文の閲覧に興味のある方は、以下のページから「簡易登録」していただけたら、折り返し、受付メールで、特別限定ダウンロード法をお伝えさせていただきます。

https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=eDpwAAmk

よろしくお願いいたします。

//////////////////////////////////////////

以上、今号のメルマガはいかがでしたでしょうか。




以上、ご不明点などございましたら、弊社まで気軽にお問い合わせください。

info@office-kitaoka.co.jp

以上、よろしくお願いします。

オフィス北岡事務局広報部
辻玲緒奈




以上、今号のメルマガはいかかでしたでしょうか?

ご質問ご意見がございましたら、忌憚なく info@kitaoka.co までお寄せください。


(株) オフィス北岡サイト: https://www.office-kitaoka.co.jp/

北岡泰典紹介ビデオ: https://www.kitaoka.co/pv/

「メタ心理学者と ChatGPT の談話室」: https://note.com/metapsychology/


本誌の無断転載は禁止されています。
(c) Copyright 2023, Metapsycholpgy Institute / Office Kitaoka Inc. / Taiten Kitaoka.
All rights internationally reserved.