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発行元: メタ心理学研究所
#009: 2023.10.6

『メ タ 心 理 学』

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本場米国NLPの直伝を受けた著者は、元々欧米人仕様の成功法則として生まれた
NLPを日本人仕様に昇華した「メタ心理学」の開発に成功しました。メタ心理学
は、日本の伝統的な「和」の思考習慣を、「GAFA」を世界的企業に押し上げた
思考習慣にまでバージョンアップさせ、真のイノベータの輩出を可能にします。
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『「メタ心理学」第九号:「日本人の OS と西海岸文化圏人の OS」比較考 &
「国内外のイノベータの心理行動を分析する!」Youtube 動画企画』

皆さん、こんにちは。本号のメルマガは、メタ心理学研究所発行の第九号です。

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(株)オフィス北岡、広報担当です。

本号は、『メタ心理学』第九号です。

本号では、以下のトピックがカバーされています。

1.「日本人の OS と西海岸文化圏人の OS」比較考
2.「メタ心理学者とセラピスト談話室」動画その一
3.「『自己啓発難民状態』と『真の成功者状態』の相違相関統合図」
          解説 その四
4.新プロジェクト企画: 「国内外のイノベータの心理行動を
          分析する!」Youtube 動画シリーズ

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1.「日本人の OS vs 西海岸文化圏人の OS」比較考

前号のメルマガで、「メタ心理学ワーク感想」に、以下の文面がありました。

「『メタ心理学』は『OS(オペレーションシステム)』というのが、はじめこそあまりピンと来なかったのが、今ではこれこそが重要な鍵だったとしっくり来ています。どんなにハイスペックなアプリをダウンロードしても、本体のOSが古かったら、それはちっとも使えません。古いOSには、古いアプリしか動きませんし、本体が古いと場合によってはOSのアップデートすらできなくなってきます。そこで「メタ心理学」のワークでは、常に自分の脳のOSを最新版に更新できて、今まで使いきれていなかった環境、行動、能力、信念、アイデンティティを十分に発揮することができています。」

この「『メタ心理学』は『OS(オペレーションシステム)』」であることについて、私 (北岡) は、以下の二つの比喩を思いつきました。

【「日本人の OS vs 西海岸文化圏人の OS」比喩その一】

私が開発した「メタ心理学」は、従来の日本人の「OS ソフト」(「思考パラダイム」のことです) を (たとえばですが、1995 年に 16 ビットの MS-DOS から32 ビットの Windows に移行したように)、今世界を席巻している「西海岸風の OS」にアップグレードできるメソッドです (メタ心理学では、この OS 移行は、スムーズに、ストレスなしに行えるように設計されています)。

私は、国内の NLP 業界で教えていた間 (2001 年から 2012 年までです)、MS-DOS の OS をもっている方々に、Windows 上でもっとも効果を発揮する「西海岸最高の心理学 (NLP)」を教えていたとは、夢にも思えませんでした。

私自身は、大学卒業後、欧米で、長年にわたってセラピー、催眠、瞑想、変性意識等の研究と実践を続ける中で、西海岸文化圏人が通った「MS-DOS から Windows への移行過程」を、経験則的に、体感的に、暗黙知的に通過してきていたのですが、「長年にわたってセラピー、催眠、瞑想、変性意識の研究と実践」がない日本人の方々は、この OS 移行ができないままできている、と言えると思います。

NLP のように、欧米でどれだけ効果性を発揮しているメソッドであっても、所詮は、コンピュータの OS 上で走っているプログラムのようなものにすぎず、旧式の OS 上では最新のプログラムは最大限の効果を発揮できないのは、当然と言えば当然です。

この OS 移行を意識的に達成できるメソッドとして生まれたものが「メタ心理学」です。

この「OS アップグレード」で、国内でも、初めて、世界に通用するイノベータが創出される可能性が生まれた、と言えます。

なお、この「一大発見」は、欧米に 20 年間滞在している間に、「モデリング方法論」である NLP を完全習得して、現在世界を席巻している「西海岸文化」のマインドセットを完全モデリングすることに成功した私にしか、達成できなかったものだ、という確たる自負が私にはあります。

【日本人の OS vs 西海岸文化圏人の OS」比喩その二】

私は、最近、「日本人の OS vs 西海岸文化圏人の OS」の違いについて考察していた時、ふと「和文タイプライター vs 欧文タイプライター」の比較について思い当たりました。

Wikipedia 等によると、「世界初」のタイプライターとされるものが開発されたのは 1829 年で、1910 年までに、手動または機械式のタイプライターの設計は一種の標準化された状態に至った、ということです。

実は、私自身、アフリカ北岸のサハラ砂漠で、日本企業向けにフランス語の通訳をしていた時、総務部等にいて、フランス語のタイプライターを右手一本で打っていました。この業務につく前は、日本でタイプライターを打ったことは一度もなかったのですが、私の記憶では、ごく短期間で各キーの位置を習得して、ほぼ健常者と同じスピードでタイプ翻訳していました (私の場合、日本語からフランス語へ翻訳の速度が速かったので、片手でのタイプ打ちの速度の遅さが「相殺」されていた、と思います)。

方や、和文タイプライターについては、「和文 (日本語) の文章を活字体で作成する機械装置が 1915 年に「邦文タイプライター」(2400文字)としてその原型が製品化された、ということですが、「欧文タイプライターのように文章を考えながら高速で文字を入力するようなことは叶わず、ましてやキーを見ないで入力するタッチ・タイピングなどは不可能であった」ということなので、歴史的に、日本には、実質的に、和文タイプライターは存在しなかった、ということになると思います。

欧米では、1970 年代に PC 上の「ドキュメント作成システム」が開発され、それ以来、徐々に、欧文タイプライターは PC に取って代わられていったわけですが、日本では、まず、1978年に、東芝が初の日本語ワードプロセッサJW-10を発表した後、1999 年に国内のパソコンの売上がワープロ専用機の売上を逆転するまで「ワープロ」の時代が続きました。

私自身、1980 年代終わりから Windows 95 が市場化された 1995 年まで、英国で、東芝の Rupo を使って、英語翻訳の業務に携わっていました。

以上が、「和文タイプライター vs 欧文タイプライター」の歴史的背景の説明でしたが、私は、ふと、欧米では、「世界初」のタイプライターとされるものが開発された 1829 年から、PC に取って代わられ始めた 1970 年代まで、世界でおそらく何十億人単位でタイプを打っていた人がいたのでは、と思いました。

その人々は、この約 150 年間の間、ありとあらゆる試行錯誤をして、「アナログ作業の問題点」を克服しようとしたのだと思われます。最大の問題点は、タイプライターでは、紙に線状的に文字を打っていくので、一度タイプした文章に後で文章を追加して推敲編集しようとしたら、もう一度初めからタイプし直す必要があった、点でした。

これらの欧米での 150 年間の試行錯誤の末、「1970 年代に PC 上の『ドキュメント作成システム』が開発」された後は、PC の画面での、作成した文章の統語的、文法的、単語的な、文字通り自由自在の「非線状的」な編集が可能になりました。

また、もう一点注目すべきは、「WYSIWYG」という用語です。これは、「What You See Is What You Get」の略称で、「見たままのものが実際に作成・出力される」という意味です。最初の Mac の Word でこの機能が搭載されたのは 1985 年でした。

私には、これは、「現実と仮想現実の等価性」の意味合いをもっていたと思えます。

すなわち、欧米では、アナログの 150 年間の「タイプライター期」が、デジタルの「PC ワープロ期」に移った時、パラダイムシフトが起こって、それまでの「線状性」、「現実性オンリー」の特徴が、「非線状性」、「現実と仮想現実の等価性」の特徴に変わった、ということになります。

上記の洞察の後、私は、「百匹目の猿」の現象について考えてみました。これは、ある群れの若い猿たちが、サツマイモを海水で洗ったらおいしいということを発見したが、長老たちは当初それを無視していたが、その群れの 100 匹 (ある閾値を意味しています) が同じことをし始めたら、突然、その行動習慣が、距離の離れた別の猿の群れでも発生し始めた、という主張です。

このメカニズムを、『生命のニューサイエンス』の著者のルパート シェルドレイクが「共鳴形態場」として理論化しています。

私は、常々、「ガラ携」が普及していたとき、何千万人という人の (出っぱり上がある) キーの打ち方が、いわゆる「アカシック レコード」(昨今で言う「クラウド」です) にアップロードされ、ダウンロードも簡単になったので、そのキーの打ち方が「自然」となったが、一方では、当時、「スマホ」の(出っぱり上がない) キーの打ち方は難しいので、スマホは普及しづらかったが、徐々にスマホが普及していくにつれて、スマホのキーの打ち方のクラウドからのダウンロードがしやすくなってきて、今や、ガラ携のキーの打ち方が「不自然」になった、と考えてきています。

このことは、自動車が誕生したときは、万人が運転は難しいと思ったはずですが、車を運転する人々の数が「十億」を超えた今は、猫も杓子も容易に、自然に運転できる事実と、私自身、サハラ砂漠で、極めて短時間で欧文タイプライターを使いこなせるようになった事実の裏に、この「共鳴形態場」のメカニズムが働いている、と私は考えています。

以上をことを考えた後、私は、以下の二点の結論に達しました。

1) 欧米における 1829 年から約 150 年間の「欧文タイプライター期」と 1970 年代からの「PC ワープロ期」は、いわば、「1.『日本人の OS vs 西海岸文化圏人の OS』比較考」で指摘した「16 ビットの MS-DOS 時」と「32 ビットの Windows 期」の比較比喩と類似しています。

2) 日本では、1978年に初めて製品化された日本語ワードプロセッサの「暫定間」を経て、「PC ワープロ期」に入る前には、タイプライターは存在していなった事実は、従来の日本人の「OS ソフト」のまま、今世界を席巻している西海岸風のプラグラムを動かそうとしている事実と照合しているように思えてなりません。

具体例として一つ挙げると、1975 年に誕生した NLP は、それ以前の 19 世紀終わりのフロイト式精神分析、60 年代のカルフォルニア ビッグサーにあった「エサレン研究所」が世界に広めたセラピー、心理療法、催眠、催眠療法、瞑想その他の方法論のありとあらゆる試行錯誤 (150 年間の「欧文タイプライター期」の試行錯誤に相当します) の結果生まれたのですが (NLP は「PC ワープロ」に相当します)、日本人は、試行錯誤の後の産物を表面的にモデリングしているだけで、その産物を生み出した試行錯誤 (すなわち、「思考パターン」あるいは「脳神経細胞回路の使い方」) 自体のモデリングはしてこれていない、ということになります。

これに関しては、天外司郎氏が茂木健一郎氏との対談 (講談社ブルーバックス『意識は科学で解き明かせるか』、2000 年) の中で (茂木氏の、日本の問題点は、本当の意味のカウンターカルチャー革命を経験していない点にある、アメリカ人は基本的な教養として、カウンターカルチャー体験を持っている、日本にはそれがなくて、意識の変性状態のようなテーマを研究するときの非常に大きな欠落になっている、という内容の発言に対して) 「日本の社会の大きな問題点は、カウンターカルチャーを経験していないことです」と述べています。

つまり、60 年代のカウンターカルチャー (「ヒッピー文化」) に関しては、日本に入ってきて定着したのは、現象的な T シャツとジーンズだけで、その文化を作り出した哲学、文化、理念、生き方その他の抽象的背景は、いっさい輸入されてきていない、ということになります。

このことは、IT 業界の企業が社員を、シリコンバレー文化をモデリングさせるために、シルコンバレーに長期間出張させても、どの日本人もシリコンバレー文化の源泉が西海岸文化にあることに気づかないでいる事実と、現在日本の時事トピックを席巻している「LGBT」、「SDGs (持続可能な開発目標)」、「気候変動対策」、「脱炭素社会化」、「電気自動車社会」、「GAI/ ChatGPT」(さらに、「スーパーのレジ袋有料化」も含まれます!) も、(これらの源泉は、ヒッピーの「エコロジー (生態論) 重視」の哲学等です) すべて、日本人は、「欧米からの押し付け」としか思えない事実とも照合しています。

なお、私は、この日本人の「短所」を批判しているだけでなく、この西海岸文化圏人と日本人のマインドセットのギャップを閉じることができる実践的、体験的メソッドを開発した、と主張している「言行一致者」です。

以下の「メタ心理学者とセラピスト談話室」動画では、本セクションにある二つの比喩について語られています。

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2.「メタ心理学者とセラピスト談話室」動画その一

最近、私は、私のライフ コーチングのクライアントである「セラピスト/施術者」に個人セッションを開講した際、前セクションに記載のある「日本人の OS vs 西海岸文化圏人の OS」比喩二つについて、解説させていただいたのですが、他にも、重要なトピックについての質疑応答もありました。

つきましては、この方との該当のセッション内容の一部を「『メタ心理学者とセラピスト談話室』動画その一」として、以下の URL で動画を公開させていただきました。

https://youtu.be/93lbRAvVMaA

(この URL は、当初アップされていた動画に、内容を理解を助けるために付けられたテロップ説明、イラスト等をさらに追加挿入編集したバージョンとなっています。)

本動画の末尾にある「Men in Black」の映画から引用されているシーンは、衝撃かと思っています。

本メルマガの読者の方々の NLP およびメタ心理学の学習のための参考になったら、幸甚です。

なお、本動画を事前閲覧されたある方から、「マニアックすぎて、わかる人だけにわかって、世の中の人には、日本語だけど何言ってるかわからない動画ではないか、と思いました」という、私には「衝撃的」な感想をいただきましたが、この内容を理解できない度合いと、1) 日本にイノベーションが生まれない度合い、および、2)「庚子 (かのえね)」の年の 2020 年から始まった「激動の 60 年間」の間に「ノアの方舟」に乗ることができず、滅びていく度合いは、正比例する、と思いました (大笑)。

よろしくお願いいたします。

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3.「『自己啓発難民状態』と『真の成功者状態』の相違相関統合図」
          解説 その四

閲覧された方々からは「神回ではないですか」といった感想をいただいている「北岡特別書き下ろし新エッセイ『メタ心理学』誕生の経緯について」では、38 項目にわたる「『自己啓発難民状態』と『真の成功者状態』の相違相関統合図」を掲載して、その各項目 (実際には、11 番目から 38 番目の 28 個の各項目です) について、私の解説をさせていただいています。

本メルマガでは、特別に、この表を、以下からダウンロードできるようにさせていただきました。

https://www.kitaoka.co/img/vs_comparison.pdf

本メルマガの第六号から、各比較項目について、一つ一つの私の解説を、再引用させていただいていますが、四回目の今号のテーマは、「14. 記憶 vs 想像」です。

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14. 記憶 vs 想像

この対比の「記憶」は、たとえば、1983 年のインド人導師への弟子入り以前の、最下層の自己啓発難民状態にいた私は、高校時代フロイト式の精神分析にハマり、大学時代はマルセル プルーストの小説『失われた時を求めて』の世界に没頭し、ベクトルが「過去の記憶」(特に、幼児期のトラウマの体験の記憶) にしか向いていなかったことと関連しています。

1983 年以降、特に、1988 年にNLP を学び始めてからは、私は、「大いなる勘違いができる、真の成功者状態の人間」になったのですが、これは、当初は単なる「想像」だったものが、常にそこから物事を考えていたら (「Think from」していたら)、その想像されていた状態がやがて「現実」になった、と言うことが可能です。

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以上、「相違相関統合図解説 その四」は、いかがでしたでしょうか?

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4.新プロジェクト企画: 「国内外のイノベータの心理行動を分析する!」Youtube 動画シリーズ

近い将来、「メタ心理学者」として、私が、孫正義氏、イーロン マスク氏のような国内外のイノベータの心理行動分析をテーマにした「国内外のイノベータの心理行動を分析する!」(仮題) Youtube 動画シリーズを始める予定です。

乞うご期待ください。

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以上、今号のメルマガはいかがでしたでしょうか。




以上、ご不明点などございましたら、弊社まで気軽にお問い合わせください。

info@office-kitaoka.co.jp

以上、よろしくお願いします。

オフィス北岡事務局広報部
辻玲緒奈




以上、今号のメルマガはいかかでしたでしょうか?

ご質問ご意見がございましたら、忌憚なく info@kitaoka.co までお寄せください。


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「メタ心理学者と ChatGPT の談話室」: https://note.com/metapsychology/


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