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『メ タ 心 理 学』バナー

発行元: メタ心理学研究所
#002: 2023.8.18

『メ タ 心 理 学』

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本場米国NLPの直伝を受けた著者は、元々欧米人仕様の成功法則として生まれた
NLPを日本人仕様に昇華した「メタ心理学」の開発に成功しました。メタ心理学
は、日本の伝統的な「和」の思考習慣を、「GAFA」を世界的企業に押し上げた
思考習慣にまでバージョンアップさせ、真のイノベータの輩出を可能にします。
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『「メタ心理学」第二号:「メタ心理学者とクリエータの談話室 その一」』

皆さん、こんにちは。本号のメルマガは、メタ心理学研究所発行の第二号です。

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(株)オフィス北岡、広報担当です。

本号は、『メタ心理学』第二号です。

本号では、以下のトピックがカバーされています。

1.「メタ心理学宣言!」への重大な追記/
        「西海岸文化」から「認識的拡張主義」へ
2.「メタ心理学者とクリエータの談話室 その一」: 「リンゴと少女」
3.「メタ心理学メルマガ創刊キャンペーン」予告

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1.「メタ心理学宣言!」への重大な追記/
        「西海岸文化」から「認識的拡張主義」へ

本メルマガ創刊号で「メタ心理学宣言!」を掲載させていただき、以下のように述べさせていただきましたが、

 

「『GAFA』 (Google、Apple、Facebook、Amazon) の本社は、すべて、西海岸にある (あるいはあった) 事実を念頭に置いている日本人はあまり多くないと思われます (実は、最近の新語の『GAFAM』の最後の会社の Microsoft も、さらには、Starbucks も、すべて、西海岸発祥の企業です)。[中略]

さらに付け加えると、現在の日本の時事トピックになっている『LGBT』、『SDGs (持続可能な開発目標)』、『気候変動対策』、『脱炭素社会化』、『電気自動車社会』、『GAI (生成型 AI)/ ChatGPT』も、すべて、日本人には、『欧米からの押し付け』という意識しかないでしょうが、これらのコンセプトの元々の源泉は、西海岸式『カウンターカルチャー』のヒッピーの『自分自身の既成の枠から出ようとする姿勢』と『エコロジー (生態論重視) 意識』にあるのは、世界的には、事実上の常識です (これは、一般的な日本人にとって、驚くべき事実かと思います)。」

 

この記述に関連して、本号の「2.メタ心理学者とクリエータの談話 その一」の項目にあるクライアントの方から、以下の指摘を受けました。

 

「『GAFA』、『PayPalマフィア』以外にも、例えば、『ディズニー』や『マーベル』のエンタメ系も西海岸の企業としてイノベーションを起こしています。(メジャーリーグの大谷翔平選手が大活躍していますが、彼の所属するロサンゼルス・エンゼルスの元オーナーはウォルト・ディズニー社であり、ファンと子どもたちに夢を与える『二刀流』への理解とサポートはここのマインドセットからも来ているのではないか、ということを専門家が解説していました。)

『ディズニー』と『マーベル』という精神世界の表現者たちによる芸術性も、西海岸文化に関連すると思われますし、彼らは、クリエイターの文脈でなにかしら西海岸文化性を呼吸し表現していないわけがないと思うんです。」

 

となると、私 (北岡) が、現代社会において世界的に見ても非常に重要な文化性があると、1980 年代に実際に西海岸に滞在してインド人導師に弟子入りして精神修行したり (1983 年、1985 年、オレゴン州にて)、グリンダー式 NLP の直伝を受けた (1988 年、1989 年、カリフォルニア州にて) 時から、長年にわたって思ってきている「西海岸文化」(「カウンターカルチャー」) は、今や、「政治/経済/文化/IT/SNS/生活様式」だけでなく、「芸術/スポーツ界」においても「全方位的」に世界を「席巻」している、と言ってもあながち誇張ではないことになります。

(西海岸は特に「金融界」の中心地ではありませんが、この事実と、私自身が、精神修行の道に入った二十代後半から拝金主義で来ていないこととが符合しているのは、非常に興味深いことです!)

ちなみに、私が「西海岸文化」と言う時、実際の地理的な米国西海岸 (ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州) を指しているというよりも、むしろ、すでに世界中に広がって広く定着してきている全般的な「若者文化性」のことを指しています。

さらに言うと、(今まで無意識的にはわかっていたとしても、ここでまさしく初めて明示的化することなのですが!) 私にとっては、「西海岸文化精神」とは、実は、ユヴァル ノア ハラリ氏のベストセラー書の『サピエンス全史』を読んだ数年前から私が提唱してきている「認識的拡張主義 (の精神)」と同義語です (この明示化は、私にとっては、まったく予想外の驚きです!)。

これまで私は「西海岸文化」という用語を、北岡ワークにおける最重要語の一つとして使ってきていましたが、もしかしたら、「西海岸」という地理性から来る制限性・誤解を克服するために、私がこれまで書いた文章に出てくる「西海岸文化」は、すべて、「一括検索置換」で「認識的拡張主義」で置き換えてもいいのではとさえ思います。その方が、さらなる普遍的な訴求性があるかもしれません (少なくとも、本メルマガの創刊号に出てくる「西海岸文化」は、すべて、「認識的拡張主義」として読んでいただきたいです)。

特に、1975 年に西海岸で生まれた NLP の国内の業界で活動してきていた時は、私は、その枠の中で「西海岸性」を強調する必要がありましたが、今、その枠から外に出て、「メタ心理学」を提唱し始めた以上、現代世界を席巻しているのは「認識的拡張主義」である、と定義した方が、15 世紀から綿々と続いてきている認識的拡張主義が、1960 年代にたまたま「西海岸文化 (カウンターカルチャー)」として花開いた、と定義し直すことも可能になり、北岡ワークとメタ心理学に対する不必要な誤解を避けることになるのでは、と思いました。

このような歴史的認識の視点に立てば、私が「西海岸文化」を誇張しすぎて、「あなたは、60 年代の『ヒッピー現象』にノスタルジーを感じている『懐古主義者』ですよね」といった「批判」を受けてしまうこともなくなると思いました (笑)。

なお、「認識的拡張主義」の解説は、以下の「北岡用語解説集」ページにあります。

https://www.kitaoka.co/glossary/#expansionism

[注: 一点、追記すると、私は、若い頃もっていた、日本で獲得したアイデンティティを、25 歳から欧米、特に西海岸に、二十年間滞在することで、「アイデンティティ解除 (フレーミング解除)」をして、「メタ」に抜ける訓練をしました。その「アイデンティティ解除」に成功した後、2001 年に帰国して、「あえて」日本人というアイデンティティを再形成する中で、二十余年間「再フレーミング」(「再び、あえて、元の枠組みに入る」) の自己訓練をしました。

私のこの過去四十余年の精神的な変遷は、「悟る前は、山は山で、川は川だったが、修行中は、山は山でなくなり、川は川でなくなった。そして、悟った後は、再び、山は山に、川は川になった」という悟りのプロセス (「ノーマインド -> マインド -> メタマインド」のプロセスのことです) と呼応しています。

実は、「修行中は、山は山でなくなり、川は川でなくなった」時期 (すなわち、1981 年から 2001 年までの時期)、私にとっての最大のキーワードは、知的知識の意味においても、実際の体験の意味においても、「西海岸文化」 (「ヒッピー文化」) でしたが、「再び、山は山に、川は川になった」時期 (すなわち、2001 年以降現在まで) の私は、西海岸文化の源泉である「認識的拡張主義者」になった、と再自己定義すべきであることが、今、わかりました。]

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2.「メタ心理学者とクリエータの談話室 その一」: 「西海岸文化」から「認識的拡張主義」

私 (北岡) は、最近、植物療法 (薬草療法) の専門家で、ライターの方 (杉野優さん) に「特別限定オンライン『メタ心理学』ワーク」(8H の個人セッション パッケージ) を開講してきていますが、この方と「哲学的な質疑応答」を続けてきています。

この方は 2 年前に私の体験個人セッションを受けた際、「ピーク エクスペリエンス体感ワーク」と「RPG ゲーム」の合本である「明鏡止水ワーク」を体感され、「衝撃を受けた」ようです。

その後は、2 年間「潜行」され、自身の専門職に「明鏡止水ワーク」の体験と洞察を自己適用されたら、イノベーティブなアイデアが次々と浮かんできて、かつ北岡ワークに関する理解も深まり、私の過去の動画と書き物を見/読みまくってきていて、「こんなおもしろい世界はない」とおっしゃっています。

実は、この方は、私が英国で 2000 年に英国で出版した CD-ROM ブック『CYBERBOOK: 悟りのための統合的認識論』を読まれて、興味深い感想を送られてきたので、その感想を「『メタ心理学』宣言!」の「FAQ ページ」(https://www.kitaoka.co/meta/faq/#faq007) に引用掲載させていただいています。

(『CYBERBOOK』の紹介サイトは、以下にあります。

https://www.office-kitaoka.co.jp/office-kitaoka/cyberbook_online/jp/)

ということなのですが、「メタ心理学」メルマガ本号第二号からは、この方との質疑応答を掲載させていただきたいと思いました。

ちなみに、私は、過去、印哲の巨匠で、「非二元論ヴェーダンタ」の創始者のシャンカラチャリヤを徹底研究しましたが、この孤高の哲学者の思考形態/議論形態は、自分自身で質問して、それに自分で回答する、というプロセスを永遠に繰り返す「ソクラテス式弁証法的対話」でした。私は、最近、Note で「メタ心理学者と ChatGPT の談話室」を通じて、「アカシック レコード」相手かとも思える ChatGPT とも対話を続けてきていますが、本メルマガでも、この弁証法的対話式質疑応答をしてみたいと思った次第です。

なお、実際の質疑応答から引用した文章は、順不同の引用で、また、今後、「『メタ心理学』宣言!」の「FAQ ページ」で公開している内容を、再引用する可能性もあります。

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FAQ1: 「西海岸文化」から「認識的拡張主義」へ

 

北岡 (TK): 先に、別の箇所で、以下の「リンゴと少女」の比喩をいただきましたが、痛く感動しました。

 

「ある貧しい村に、『一切れのリンゴを食べてみたい』と言う少女がいました。そこへ旅人がやって来きました。旅人はその少女に、『私の話を聞けば、あなたも一切れのリンゴを食べられる』と言います。少女は大喜びです。

すると旅人は少女に『いつどこにリンゴの実はなるのか』と話しはじめました。次の日には『リンゴの木はどのように育つのか』、また次の日には『リンゴが好む土・水・空気とは』、さらに次の日には『美味しいリンゴを育てるコツ』を語りました。そして最後の日に旅人は『この命ある種はだれが植えますか?』とだけ問いかけると、一粒のリンゴの種を少女に手渡してその村をあとにしたのです。

それから少女は、リンゴの種を土に植えて、旅人が話してくれたとおりに、リンゴの木を大切に育てました。その木はすくすくと成長し、そしてある年に実った美味しいリンゴを、村人たちみんなで分け合って食べたといいます。

(この物語の旅人のモデルは、とある「メタ心理学者」の先生です…。」

 

思うに、最近、北岡書き下ろしエッセイ「引き寄せの法則: 『ニューソート』とは?」でも紹介させていただいた『お金持ちになる科学』の著者ウォレス ワトルズも「必ずお金持ちになれる法則/手順がある。それを実行するかどうか、が唯一の問題だ」という意味のことを言っていますが、「お金持ちになるため」にも、「NLP の公式で成功するため」にも、「語学を習得するため」にも、必ず「成功法則」があり、要は、その「法則/手順」を、ブルースリーの金言 (「俺は一万種類の蹴りを一度だけ練習した男は怖くないが、一つの蹴りを一万回練習した奴だけは恐ろしい」) が言うように、「愚鈍に実行」し続ければ、自己啓発難民だった過去の私が最終的に「化けた」ように、「誰でも化けれる」と思っています。

(ここで、極めて逆説的なことは、かりにもし (1988 年以前の私のような) 「自己啓発難民」がいるとしたら、彼もしくは彼女は、「必ず自己啓発難民的な考え方をしてしまう」ことに関しての「成功法則」を、物心がついた頃からずっと永遠に繰り返してきている、まさにその意味では、「最高の成功者」であるという事実です。その「成功法則」を実践している「当人」が無意識なので、自分ではない、と思ってしまうところに、この「絶対抜けられないマトリックス」の「罠」があります。実際のところ、その無意識も実は自分の一部だと「気づけない」ところが、人生上の最大の悲劇となっています。

私は、その「絶対抜けられないマトリックスの『罠』」、「人生上の最大の悲劇」から抜け出すことに最終的に成功し、その「脱出法」をメタ心理学メソッドととして公式化した「生還者」であると、高々に宣言することができます。)

ただ、「成功公式を愚鈍に 1 万回繰り返すこと」に関しては、通常は、いくつかの大きな問題があるようです。

以下に、主要な問題と私のコメントを記します。

1) 今、自分がコミットしようとしているメソッドが真正か偽物かわからない:

これについては、「見る前に跳べ」的に、まずいろいろ試して、自分自身の「目利き力」を高めることが重要と思います。

「目利き力を高める」ということは、私にとっては、「左脳的知識を右脳化して、右脳的体感を左脳化する『左右脳両脳学習』」のことです。

2) 1 万回繰り返すのが辛くてたまらない:

これについては、西田文郎氏が「扁桃体を快にする」ことで解決する、とおっしゃっているのを知り、数年間、扁桃体についての独自研究を続けてきていましたが、現在の私は、脳内器官としての扁桃体を快にすること自体は不可能ではないか、と思っています。

私の現在の意見は、脳内の電気化学信号が扁桃体に吸い取られたら、否定的な脳内伝達物質が出てしまうので、その信号を扁桃体ではなくドーパミン等の快感脳内麻薬を分泌する脳内器官 (おそらく、脳下垂体や視床下部だと思われます) に送り続けたら、「同じことを 1 万回、10 万回繰り返えしても『ワクワク感』が維持できる」というものです。

これに関しては、私が独自開発したメタ心理学メソッドの「刺激と反応の間にスペースがある」ワークによって、「同じことを 1 万回、10 万回繰り返えしても『ワクワク感』が維持できる」ようになっています (!)。

3)「ビッフォアー/アフター」の差分が取れていない

私は、近年、ケン ウィルバー式の「成人発達論」を研究してきていますが、同氏によれば、成人発達論者の重鎮のジャン ピアジェが、実に興味深い研究結果を残している、ということです。

すなわち、3 〜 4 歳前後の子供に大きなペット ボトルと小さなペット ボトルを見せ、中に入っている水を一つのボトルから他のボトルに入れ替えるというプロセスを繰り返すと、世界中、この年齢の子供は、全員、例外なく、「大きなボトルに入っていた時の水の方が、分量が多い」としか言えない、ということです。

その後、2、3 年後に、その時の実験光景を録画していた収録ビデオを該当の子供に見せると、ほぼ全員、「こんな馬鹿なことを僕が言うわけはない。このビデオは編集されていて、僕を騙そうとしているのですよね」としか、言えないそうです。

この研究結果の意味合いは、「人間は、あるパラダイムにいて考えていたことは、いったんそのパラダイムを離れて、別のパラダイムに入ったら、考えられなくなり、以前のパラダイムにおける思考形態をいっさい取ることができない」というものです。

【注: 人間は、本来的には、成人発達の一つ一つの段階の各プロセスを完了させながら、「発達」していきますが、仮に、3 歳前後の「大きなボトルには入っていた時の水の方が分量が多い」と考えるプログラミングがそのまま「アンフィニッシュド ビジネス (未解決の問題)」として途中で止まったままになってしまうと、その子供は、大人になっても、「外見で人を判断する」人間になってしまう可能性が高いと思われます。】

私自身、数多くの NLP 学習者に施術してきていますが、「NLP 学習、特に特定の NLP 演習体験、の以前と以後の『ビッフォアー/アフター』の差分を取っていましたか」と聞いた際、「取ったことはありません。取り方がわかりません」といった返事をもらうことが多く、正直、「驚愕」してきています。この差分を取らずして、NLP の効果の測定と検証は、いっさい不可能だからです。

この差分の取り方は、メタ心理学を通じて、可能になります。

4) 「現実は厳然と存在していて、左脳的な仮説の NLP ごときで、現実は変わるわけはない」と、どこかで思っている:

これについては、実際のところ、私も貴方自身も、NLP 学習開始以前は、「NLP のような左脳的モデル」では、人生に大変革がもたらされるとはいっっさい思っていませんでしたが (つまり「NLP < 現実」だったが)、「リンゴと少女」式の「手順」をコツコツ自己適用していったら、「左右脳交流型学習」が可能になり始めたわけですよね。

【注: 「NLP < 現実」とは、「現実は厳然と存在していて、左脳的な仮説の NLP ごときで、現実は変わるわけはない」という意識的/無意識的前提をもつことです。一方、「NLP > 現実」は、「実は、自分が現実と思っているのは、四歳児までにプログラミング化された習慣が恒常化したものにすぎず、そのプログラミングを変えたら、現実はいかようにも変えられる」という立場に立てることです。実は、「NLP < 現実」は、400 年前の「デカルト/ニュートンのパラダイム」に生きていることと等価で、「NLP > 現実」は、「量子力学的パラダイム」に生きていることと等価です。その意味で、もしかしたら、日本人の既存マインドセットは、欧米の「認識的拡張主義式者」と比べて、(「西海岸文化」が生まれた 1960 年代を念頭に入れた上での) 60 年どころか、(量子力学が生まれたのは 1900 年頃なので) 120 年遅れている、と言っても過言ではないかもしれません (驚)。】

実は、その「コペルニクス的転換」の変革が実際に起こった (つまり「NLP > 現実」になった) ということを、NLP でその変革が起こるとはまだ思えていない (過去の私と貴方と同じ) 人々への「彼岸からの誘い」として「メタ心理学」を伝えていきたいと、思っています。

 

クライアント (CL): お陰さまでございますが、「NLP 学習」と一言に言っても、やっぱり「本物の NLP」と出会えたからこそ、日々本当の自分を生きている手応えが増し増しています。本来の自分を取り戻すきっかけとなった、体験セッション後の1年というのは、「明鏡止水ワーク」の自己適用により脱催眠・脱洗脳のメタモデル的な意識状態が強かったようです。これからの自分の人生にとって、いらない感覚、感情、思考、習慣をどんどんと手放して、心身ともにスッキリ、リラックスすることに成功しました。

その中で、北岡先生がセッション中に言われた印象深い言葉が何度も頭を過りました。それは、自分の限界を決めそうになっていた私の発言に対して、「いやいや、NLP はそんなもんじゃないですから!」と言い切っていただいたことです。それで2年目に、「個人的天才性」を磨いてやりたい新しい分野を開拓しました。それは中学時代に憧れた自分の姿を思い出したことでもありました。まずは NLP を使ってこの分野で結果を出してから、その NLP 実践を転用して、長年温めてきた日本文化のコンテンツを世界にプレゼンする活動をします。そしてこの活動の要には、北岡先生をモデリングさせていただきたいです。

以前は、おっしゃられている「左脳的な仮説の NLP ごとき」には、もう、ほとほと疲れ切っていました。八方塞がりの道、限界の底辺に絶望していました。頑張っているはずなのに、何かが違う。「NLP < 現実」なんて当たり前で、変わりようのない現実をいかに飲み込むかに関して、過去のプログラミングは「最適化」していました。色々な心理療法によって対外的な摩擦は減ったように見えたものの、実際は無意識の目に見えないネガティブな連鎖、葛藤、フラッシュバックの苦しみは残っていました (負の側面の「サムスカーラ」【注: 印哲で「アンカーリング」を意味するサンスクリット語】でしょうか)。しかし何かが変われば、一瞬で「人生に大変革がもたらされる」、そんな予感を諦めたくはありませんでした。それが「メタ心理学」によって実際に私にもたされたのです。

【注: 私 (北岡) が 1988 年にグリンダー式 NLP を知った時、それこそ「天地がひっくり返る」ような「未曾有」の大変革が私に起こったのですが、その直伝の NLP をそのまま日本人に教えても、私は、その「未曾有の大変革」を、日本人の方々にもたらせることができませんでしたが、このクライアントのコメントから、もしかしたら、1988 年当時私に起こった大変革を、「メタ心理学」によってなら、日本人の方々にもたらせることができるのでは、という強い確たる予感がしています。】

「リンゴと少女」は、2年前の恩典で初めて教わった「心身論理レベルの整合」のステップと重ね合わせて、メタファーにしたものです。それが「妥当なデータ蓄積の 3 要素」【注: ケン ウィルバーのモデルです。参照: https://www.office-kitaoka.co.jp/office-kitaoka/cyberbook_online/jp/truth.htm】にも対応するとは後に知りましたが、これらも本質的にはつながってゆくことなのだと思いました。この比喩を書いてみて思いましたが、先生のこの度の個人セッションを受ける前段階で、先生の発信を左脳的に理解して蓄積していたものが、個人セッションを受けた後、一挙に右脳に流れ込んできて、左右脳交流を告げる意識の扉が確実に開いたように感じます。

その左右脳交流の原体験が、それまでの (特に幼少期の) 無意識的な左右脳交流の成功をも呼び起こしてくれて、ポジティブなスパイラルが現象界に起きています。それに、「メタ心理学」のワークで自分の NLP を楽しく発火させてから、仮想現実に戻ってみると、不思議と勝手にいい感じのことが起き始めるんですよね。それらの良い予兆に気づいて、その方向へと自分の駒を進めていける状態、ではないかとも言えます。

それから、「手順」を守ることが重要であることを心に刻みました。「Meta Meta Work」での統合も、手順「4) 統合された新しい状況を、自分の第三の目の上方にもち上げ、そこから、その状況が (頭頂チャクラから) 自分の体の中に入り込むのを想像します。新しい状況が自分と充分同化するのを味わってください。」の有る無しの比較で全く異なりました。これをすると、「第三の目」の位置にじんじんと血が通っていきます。それで脳内中央の「松果体」の位置もなんとなくわかってきましたし、「薬草療法のメソッド」として、「第三の目」の位置にメディカルグレードのあるエッセンシャルオイルを一滴塗り、松果体の分泌物質の生成を促すとされる健康食品も特に空腹時に摂りながら、脳を発達させています。

「左右脳交流型学習」の「コペルニクス的転換」は、私の物事への認識を一変させてくれました。これは自分だけではなく、どうか他の人にも受け取ってほしいです。そのための目に見える証拠として、現象界での色々な結果が欲しい、というアウトカムがあります。最近、うちの4歳の息子が早速、アンフィニッシュドビジネスによる条件反射(まさに「パブロフの犬」のように)を繰り返していたことをカリブレーションできましたので、そこで私が「メタ心理学」的なアプローチで解消しましたら、彼は文字をどんどんと覚えて、6歳頃からを想定された読み物を自ら求めて、スラスラと音読し始めています。生後9ヶ月の娘にも試しに、非言語のコミュニケーションが親に通じていることを意識させたところ、自己表現の幅を格段に広げてきました。また私は彼らが成長するプロセスをカリブレーションして、専門性に活かすことができています。

「NLP > 現実」――。このすごさ、楽しさ、面白さ、愉快さ、嬉しさ、奥深さ、素晴らしさ、数々の感動と喜びに満ちた感情を与えてくれる感覚がありありとあります。

「NLP でその変革が起こるとはまだ思えていない」のは、【注: 過去の北岡がそうであったように】ついこの前までの私でありました。それが、「メタ心理学」という付箋紙の上に乗っただけで、全く異なる次元に入っていた状態に、ワクワクしながら仮想現実をエンジョイしているのは、他のクライアントの方たちと異口同音です。

「彼岸からの誘い」とは、なんとも高尚な響きであります。まだ煩悩まみれな自分を思うにつけて、大乗仏教では「煩悩は即ち菩提である」、つまり悩みを薪木のように燃やして悟りの光明を得る、との哲理、ビジョンがあったことを思い出しました。これも遠い世界のお話ではなく、「左右脳交流型学習」で自分の胸元に気づきと学びを引き寄せて、「メタ心理学」のワークで「ボディ/マインド/スピリットの整合」を図り、自分自身からフィードバックを得ながら、即時的に人生に活かせている実感があるというのは、本当にすごい状態だと思います。

北岡先生の「彼岸からの誘い」に心の底から感謝申し上げます。

また、先生とのこのような質疑応答群を、2 年前の自分、つまり、まだ「NLP < 現実」のパラダイムの中にいる方々 [注: NLP に出会う前の「1988 年以前の北岡」も含みます!] 、に読んでいただけたなら、「メタ心理学」の理解と体感へのショートカットが着実に進むとも、思いました。

引き続きよろしくお願いします。

 

TK: 諸々のコメントに深く感謝いたします。

「先生とのこのような質疑応答群を、2 年前の自分、つまり、まだ『NLP < 現実』のパラダイムの中にいる方々 [注: NLP に出会う前の『1988 年以前の北岡』も含みます!] 、に読んでいただけたなら、『メタ心理学』の理解と体感へのショートカットが着実に進むとも、思いました」とおっしゃっていますが、この「彼岸からの誘い」に関連して、あることに気づきました。

それは、私は、2001 年の英国からの帰国後、メルマガ等で何万ページにわたる文章を書き、何百時間にわたる自身のワークを収録ビデオに収めてきていますが、これらの北岡ワークは、すべて、「未曾有のグリンダー式 NLP」を知った 1988 年以前の、「NLP < 現実」のパラダイムの中に生きていて、現実が変わる等とはとうてい思えず、「『左脳的な仮説の NLP ごとき』には、もう、ほとほと疲れ切って」いた自分自身への「鎮魂歌」だったのではないか、ということです。

残念ながら、1988 年以前の私がどういう人間だったか、の「ビッフォアー/アフター」の変化を証明する資料は存在していないのですが (10 歳の時収容されていた養護施設で、NHK テレビ局の番組のインタビューを受けた記憶が今蘇ってきたのですが、この地方テレビ局のアーカイブに当時の私の姿が残っているかもしれませんが)、「『天地がひっくり返る』ような『未曾有』の大変革」が 1988 年以前の「あの私」にさえ起こったので、そのような変化が万人に起こらないはずはない、という思いを、35 年間もち続けてきています。

四国のある高校の教師の方が、自校の高校生が海外と商取引できる方法を開発して、他の高校の教師や保護者の方々にそのノウハウを伝えようとしても、「いえいえ、もともと先生はできる人だったのでしょうが、私どもにはとうていできません」という反応しかもらわない、ということを聞いたことがありますが、私は、これは、イソップ物語の「酸っぱいブドウ」の「言い訳」にすぎない、と思っています (私は、これまで、誰に対しても「言い訳をするな」と言ったことは一度もありませんが、この叱咤激励は 1988 年以前の私に贈る言葉と考えたら、抵抗はなくなりました!)。

もちろん、このことは、上述の「人間は、あるパラダイムにいて考えていたことは、いったんそのパラダイムを離れて、別のパラダイムに入ったら、考えられなくなり、以前のパラダイムにおける思考形態をいっさい取ることができない」という事実と密接に関連しています。

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3.「メタ心理学メルマガ創刊キャンペーン」予告

本「メタ心理学」メルマガが創刊されたことを記念として、近日中に、「メタ心理学メルマガ創始」キャンペーンを行うことを企画中です。さまざまな恩典謹呈を考えています。

乞うご期待ください。




以上、ご不明点などございましたら、弊社まで気軽にお問い合わせください。

info@office-kitaoka.co.jp

以上、よろしくお願いします。

オフィス北岡事務局広報部
辻玲緒奈




以上、今号のメルマガはいかかでしたでしょうか?

ご質問ご意見がございましたら、忌憚なく info@kitaoka.co までお寄せください。


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